4:ノックス大学 〜歴史篇〜
皆様お久しぶりです。こちらは冬学期も残り一週間となり、ファイナルに向けてそろそろ準備を本格的に始めなければならない時期に差し掛かりました。しかし未だに僕がどんな学校で生活しているのかを説明出来ずに居ました。まだ2ヶ月ちょっとしか滞在して居ない為、偉そうに説明する事は出来ません(笑)ですのでとりあえず数回に分けて、この場をお借りして学校紹介をさせていただこうと思います!今回のテーマは『歴史』です。予想以上にこの大学は歴史的な場所です。
<歴史>
この大学には長い歴史があります。写真から伺えるかもしれませんが、1837年に設立されており、この間で創立181年を迎えたようです。ちなみにどれくらい古いのかと言いますと、東京大学の設立が1877年、京都大学が1897年らしいので、これらの大学よりも少し古い事になりますね!
この大学はそもそも、反奴隷主義者たちにより設立された自由主義的な高等教育機関であったようです。こうした歴史の流れを汲み、アフリカ系市民と女性に最初に門戸を開いた大学とも言われております。今年の1月15日のキング牧師記念日には全校集会が開かれており、歴史の通り、正義の校風を感じました。
さらに、この大学にはリンカーン元大統領との深い関わりがあります。リンカーン元大統領はなんと小学校も卒業せずに独学で弁護士になり大統領になったようです。そんな彼は大統領選では『学のない人』と揶揄されていたようです。しかしそこで彼に初めての学位(法学博士)を与えたのが、そう、ノックス大学だと言われております!
さらにさらに、『リンカーン・ダグラス論争』の舞台にもなっていたそうです。この論争はアメリカ史の中で最も有名な討論だそうです。1858年にイリノイ州選出の現職上院議員であったスティーブン・ダグラスさんとそこに立候補したエイブラハム・リンカーンさんの間で7回に及んで行われた討論です。そして主な論点は奴隷制度についてだったそうです。以下の写真に写っている建物が討論の会場になります。左手がリンカーン、右手がダグラスになります。
以上が、この大学にまつわる有名な歴史の軽い説明でした。ここに来る前はもちろんこのような歴史について全く知りませんでした。しかし、こういう歴史を一旦知ると、この学校がまた少し魅力的に見えてきますね!
ありがとうございました。