交換留学時代の記憶@アメリカ

2018年1月から11月までイリノイ州にて交換留学をしていました。当時を振り返りながら、アメリカについて紹介します。

10:アメリカ一人旅、無事終了!

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<無事に帰国>

6月いっぱいを使い、アメリカは中西部イリノイ州を出発し西海岸ロサンゼルスを最終目的地とする旅をして参りましたが、数日前に日本に無事到着致しました。海外一人旅と言う事で友人たちから心配の言葉などを頂きましたが、ここにて無事を報告させて頂きます。ありがとうございました。

<4週間の自由>

日本人アメリカ人問わず多くの人に言われました、「一人旅か、寂しそうだね、誰かと行けばいいのに」と。おそらく彼らは一人で旅をした事がない、そして向き不向きがあるのも事実かもしれません。これは私個人の感想ですが、スリルに満ち溢れていて本当に楽しかった。

当たり前の事に思えるけれども当たり前ではない事、それは全てを自分で決められると言う事。日常生活の中で物事を決定する際には何かにつけて他人の意見や批判が飛んでくる。家族や友人やその他の大人たちであったり。自分の好きな事を好きな時に好きなだけやる、全て自分が決める、そんな単純な事が中々出来ない。そんな中で遂に手に入れた4週間の自由。好きな時間に起きて、今日はどこに行って何をしようか、何を食べようか、と毎朝もしくは毎晩考える。旅の中のこうした日常がたまらなく素晴らしい。例えば公立図書館で本を読む1日、そして歩く必要もない道を節約がてらひたすら歩く1日。誰かと旅行すると、どこかに行こう、ここは興味が無い、ここは歩く必要がない、これは食べたく無い、色々と言われるでしょう(笑)もちろん、気の合う友人と旅をするのもとても楽しい。その楽しさは大学入学以降、素晴らしい友人たちに十分に教わりました。しかしこうしてひたすら自由になる時間はこの先多くは訪れないと思いますので、とても貴重であり、何より私にとって必要な時間であったかなと思います。

 

<多くの出会い>

日本人同士で旅をしていると、どうしても赤の他人たちからいきなり絡まれる事もあまり無いでしょう。外国人観光客グループにいきなり話しかける日本人と言う図があまり思い浮かばない事を想像すれば簡単だと思います。

一人で旅をすると、非常に多くの出会いがあります。宿泊先のホステルの人たち、ツアーの参加者、ウーバーの運転手、通りすがりの人、ベンチで座ってたら話しかけてきた人、国立公園の道で迷ってる日本人同士、ビジターセンターの人、通りすがりの高級ホテルのドアマン、などなど数え切れません(笑)ホステルで作った友人と映画を見たり、ハンバーガーを食べていたら隣にいた大人二人と仲良くなりインスタグラムまでフォローする仲になったり、などなど。孤独な旅とは到底言い難い。

そんな中でも印象的だった出会いは、失業者たちとの出会い。現在アメリカの失業率は4%以下で2000年以降最低レベルと言われる事を授業で習ったばかりでしたが、ホステル暮らしをする失業者たちに何度も出会いました。ポーカーで生活してると言う目つきが明らかにおかしい大人も居ましたが、中でも印象的だったのはハウスキーパーのアルバイトをしてホステルに泊まって居たが、正社員になれたのでそろそろ出て行けるぞと喜んでいた大人。この報告は聞けて私自身も嬉しかったし、何より彼はホームレスと紙一重であったと思います。その手前で諦めずに生きようと頑張った彼の誠意に私は拍手を送りたいと思います。彼らを見て思ったのは、夢がどうこう言う前に、追い詰められても、生きるためにはどんな仕事でもやらなければいけないし決して諦めてはいけない事。堕ちていこうと思ったらそれはどこまで堕ちていってしまう、誰も助けてはくれない世の中、ロサンゼルスの路上に生活する多くの浮浪者たちや地下鉄で物乞いをして無視されている人たちを見れば一目瞭然です。

 

<まとめ>

多くの出会いがあり、彼らは私に何か考える機会を与えてくれましたし、何よりこの一人旅を色鮮やかなものにしてくれました。心が温まる事が何度もありましたし、本当に旅の中での出会いは素晴らしいです。

一人旅をした人の中には、成長出来ました!だからみんな行ってください!みたいな人がいますが、私はこれとは少し違う感覚を抱きました。一人旅の何が良いか、これは人によるとしか言えない。もっと複雑で心の奥底に眠る感覚や本能に訴えかけるものがあると思います。必ずしも言葉に出来なくて良いと思うし、成長成長!とか言って学びに行くものでは全くない。

一人旅のきっかけは何でも良いと思います、自信をつけたいとか、私のように行きたい所に好きなだけ滞在したいとか言う自分勝手な理由であったり。ただ一つ言える事、それは一人旅は必ず後になって何か特別な体験として心に残る事。大学生と言う時間のある内にやっておいて本当に良かった。ありがとうございました。

 

<夏休み中の更新>

と言う訳で、8月いっぱいは僕の訪れた土地をこのブログを使ってまとめてみたいと思います。アメリカには素晴らしい州が多くありすぎて全てを訪れるなんてのは到底出来ないと思いますので、私の旅が少しでも皆様の参考にでもなれば嬉しく思います。以上です、ありがとうございました。